長女の夢、叶えます 完

持ち帰りの布団を前かごに差し込んで
長女を後ろのシートへ乗せて
3点式ベルトを装着して出発!

保育園前は広い歩道なので、私も乗ってみる。
ソレッ っと。
長女「えっママも乗るの?こわいこわい」
えっ? こっちこそ何で?
だって押してくのも重いもん。一緒に乗りたいんじゃないの?

しかし、すこし2人で乗ると安定したせいか
長女「楽しいぃ!!」と喜ぶ。
だが広い歩道は保育園前だけ、コワいのですぐ降りる。

1m位の歩道はコワい。
すれ違いもできないではないか。
普段自家用車ばかりなので、気付かなかった。

押して歩いてると、後ろから来る方に迷惑ではないかと気になり度々止まり後方確認。
少し乗ってみても少しの段差や、後方が気になりすぐ降りる。
とにかく、疲れる。風も吹いてあおられる。

娘を乗せているので緊張するが、私がコワいというと娘も心配すると思うので言えない。
だが自然に娘に「コワい?大丈夫?」ばかり聞いてしまう。

あっ向こうから自転車がくる!もう50m先にでも見えたらよけてすれ違うまで待つ。
これでは進まない。

どうにか大型交差点を過ぎて広い歩道まで来たので再び2人乗りに・・・
長女は大喜び!!

よいしょ!風があり重いけどこぐ。こぐ!こぐ!
パサッ  えー! 前が何にも見えなくなっちゃったぁ(+o+)
コワい。コワい。全身の力を込めてブレーキをかける。
紫外線対策に首に巻いていたスカーフが顔にかかったのだ。
何も見えない。 まっくら。
下りだから? 重いから? 止まるまで時間がかかった気がする。

やっと止まった瞬間に私の体力はゼロになった。

nonpyua「○○ちゃん・・・。ごめんね・・・。」
いいながらこともあろうに車道側にゆっくり倒れていく。
自転車ともども横倒し。
長女は頭を縁石に持たれかけながらゆっくりと
長女「ママ、○○泣かないよ。大丈夫」

とにかく娘と自転車を起こさなきゃいけないが腕の力が入らずあがらない。
ベルトを外して自分で起きてもらう。

nonpyua「本当にごめんね?大丈夫?これからは歩いて欲しいんだけど・・・。」
長女「いいよ。私大丈夫」

もう嫌んなっちゃう。けがさせなくてよかった。

前を歩く娘。何も言わない。
驚いただろうに・・・。

nonpyua「○○ちゃん、お母さんは他のお母さんみたいに自転車乗るのムリみたい。」
長女「うん、そうだね。ママはもっと小さい自転車の方がいいよ!」

うん?どういう意味・・?26インチより?
nonpyua「どの位がいいかな?」
長女「○○のより(16インチ)少し大きい位かな?」

つまり、補助輪外したばかりより少し大きい人が乗る位にしろということ?

反撃もできない。

自宅前までつき、振り返りざまに長女が言う
長女「ママ、私やっぱり車でお迎えがいい!早いし!」

なんだとぉー(-_-メ) でも怒れない。私が悪い。
母をわかってくれたんだな。
これからは毎朝、歩いて行きたいとか自転車で行きたいとか言わないだろう。